[『未定 壱』 感想 壱

ヒナとすばる。
ほぼ同期で地元がたまたま一緒。
12年間の付き合い。
同じグループのメンバーで、友達。
いろいろ2人の表現はあれど、この舞台で、私は初めての”2人”を見た。
関ジャニ∞のメンバーである2人とも違った。なんか別人を見ているような気がした。
他が入る余地が全くなかった。もちろんメンバーでさえも。
見る前までは3馬鹿でやったらどうなるだろうとかいう想像ができたけれど、今回の『未定』を見たらヨコさえも入る隙はなかった。
とりまく雰囲気が違った。
具体的には声の出し方から芝居の仕方、話し方、立ち位置や役割や掛け合いや企画それ自体、その全ての仕事の仕方が新鮮で、コンサートやテレビとは全然違って、私が今まで見てきたジャニーズ所属の関ジャニ∞渋谷、村上とは違っていた。かといって無くなってはいなくて事実として”関ジャニ∞”は彼らの血となり骨となって息づいているのだけれど、今回はとりあえずその看板を下ろして裸一貫で、ヒナとすばるの2人だけで2人だけが完結できる舞台を作っていた。
それにしたって2人で3時間*1いつもの土俵とは違うとは言え、物理的に1人あたりの負担は大きくなって当然だけれど、大変さは感じさせない。むしろステージは、というか会場全体は2人のパワーで充分に満たされていて空洞は一切なかった。
小難しいことはこれぐらいで、とにかく笑った。おもしろかった。
私は昔からダウンタウンの番組が好きで彼らのの笑いをこよなく愛していて、すばるの笑いはそっち寄りだと思っていたので間違いはなかった。
それプラス私の中の腐った部分wが”ひなすばコンビ”をこよなく半端なく愛しているのでこれまた間違いなかった。
もうピースというピースがガッチャンガッチャン嵌めこまれ過ぎてどうしようもなかった。

OPの楽屋でのやり取りも、自分の限りなく近い想像上のヒナすばが居て面白かったしずるいなと思った。
その直後、SHOCKを彷彿とさせる*2曲の感じに「おや!?まさか」と思うと同時に幕が両サイドからカーテン開きで光る大階段が出てきた時にはすでに大笑いだ。まさかのジャニーズお家芸ギャグ(本来ギャグではない!)で登場とは。
キラキラの衣装で光一さながらに降りてくるとさらに光一さながらに勢いよく客席に向かって助走する!
まさかのフライングキター!!次の瞬間(本当に瞬間で)バッサー両脇から衣装ならびにヅラが取れてあっという間に夏場の禿げオヤジだ。いきなり爆笑の渦だ。そのまま振り子のようにぶら下がりながらだらしのない夏場のオッサン(ステテコに腹巻)は更に言い放つ。
「派手な演出ここだけなんでねーここ5千円、あと五百円―」
更に爆笑。降りたらすぐにタイトルコールでVへ。とにかく間延びがない。

10分間でアドリブコントをするというのはそれだけで”仕事人”でカッコイイのだけれど内容もキチンと成立するからすごい。ちなみに私が見たのは『国が嫌で城から脱走してきた姫』(すばる)と『通りすがりの旅人』(ヒナ)。吹けば勝手に体が動いて言うことを聞いてしまうという恐ろしい魔法の笛を手にする姫が旅人を家来にして無理やり自国を滅ぼそうとする。というのはまあ形だけで(笑)すばるの笛に合わせてとにかくヒナが動きまくって、その動きがさすがであまりに面白い。だてにジャニーズじゃないので動けすぎていて面白い。最終的には姫も一緒になって踊って(ちなみにサンバのリズムだ)2人でヅラが飛んで体力的にグダグダになりながら終わる。リアルに「もう若くない」と悟る2人w

ドッキリメールは企画としてよくあるが、実際にやったジャニーズはいなかったw。伊藤くんがすばらしいキャラで、いちバラエティーとして楽しめる企画だ。これはテレビにできると思った。

関口信五のいってらっしゃ〜いのコーナー。ヒナが司会者、すばるがレポーター。
ここでは得意の村上いじり。極悪非道な村上容疑者のテイでワイドショーリポートのパロディがまず面白い。
出てくる仕込ネタがとにかく面白い。スタッフの多分偉いオッサンが一言わけの分からないことを言ったり。ヒナの恥ずかしい私物*3書物のタイトルがめちゃめちゃシュールでこれまたツボ。インドのどうたらとかいうインド人の知らんオッサンが表紙に載っていたり、『闇のロシア』とか『中国株』*4とか『コインパーキング講座』とか『週末店主』とか『何もしないで5600万儲かる方法』などヒナの金に汚いキャラが猛烈にネタにされるのだ。そこで関口がおっさん口調で開き直るのも面白いのだ。
会場と外を生中継するという斬新さにも感動した。


後編の感想はまた後日。ちょこれだけでこの長文ってwww

*1:正確にはMC入れて4時間弱

*2:先日観てきたばっかりなので余計に

*3:ネタにしているピーリング液などwww

*4:9割儲かる!