映画｢スラムドッグ＄ミリオネア｣
月イチゴローでも大絶賛だったスラムドッグ＄ミリオネアを観たよ。
全編インド！イギリス制作なのに！ボリウッド！
冒頭からショッキングなシーンがいろいろ出てきては一気に引き込まれる。
警察の取調べ室とおなじみのクイズ番組*1のセット、そしてインドのスラム街･･･と、この一見全く接点の無さそうな３空間が時系列と共に絶妙に交差する！*2これがテーマとか社会的メッセージ自体はものすごく重いので混沌としたスラムの実情とミリオネアの華やかさとのギャップ・・・！！実におもしろい。
なぜ学のない主人公がクイズに正解したのかが、過去を紐解くことによって分かっていくのですが、そのクイズの問題自体は日本人に馴染みのないインドの俳優とか宗教にまつわることなのでちょっと分かりにくいのは分かりにくい。
ただ全てのクイズの問題が、主人公がたどった人生の中でも過酷で強烈なイメージとして残っているキーワードばかりなのです。
ただ最後の問題だけは、彼が唯一いい思い出として残っているもので、まさにキター！みたいになるけど。
映画の作りは軽快そのものでスピード感と迫力に圧倒。このカメラワークの斬新さ*3や音楽の感じ*4といい、絶対映画館で観た方がいい映画ですね。
オシャレなのに無駄がない。すべての映像は映画をわかりやすくするためのものです。
ラストはもうベタというかいい意味で裏切りはないし素敵な終わりです。
ただ！そこまでいくのにまあーー２時間ずーーーーぅっっっっっとハラハラドキドキしますので。
基本的に生きるか死ぬかの瀬戸際なんで常にwww
ほんと、悪もんが正真正銘の悪い人なもんで。
主人公のお兄ちゃんは最期魅せるけどね。
ここまで心拍上がりながら観た映画初めてかもしれないw*5休まる暇なし。
だからこそエンドロールは必見。インドだから！そりゃ踊るから！カーテンコールしちゃうから！
映画として素晴らしいエンターテイメント作だった。
ただこれを観てスラムを分かったつもりになるのは違うんだろうなと。
結局こういう闇や貧困に関係のない人が作って、関係のない人が観て、これはある意味驕りなんだと一緒に観た連れの人が言っていました。
